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6月20日(土)国家資格キャリアコンサルタント更新講習(学生若者支援・質問力アップ)の様子

6月20日(土)国家資格キャリアコンサルタント更新講習(学生若者支援・質問力アップ)の様子

執筆者 | 内田 智子

6月20日(土)に、Google meetを用いたweb形式にて、
「国家資格キャリアコンサルタント更新講習」
~学生・若者支援に関わるキャリアコンサルタントに本当に必要な面談技術と心がけ〜

~相談者の思考転換につながる質問力アップトレーニング~
を開催いたしました。

こんにちは。働く楽しさ研究所・サポーターの内田です。

わたしの住む札幌は朝から爽やかな夏空が広がり、夏の訪れを感じる一日となりました。
本日の更新講習では、午前は、講師の合田さんによる「学生・若者支援」、
午後は、講師の枦淵(はぜぶち)さんによる「質問力アップ」が行われました。

わたし(内田)がサポーターを担当させていただいた午前の講習では、
合田さんの大学キャリアセンターでの実践を交えたお話が印象に残りました。
学生から社会人へと歩み出す大切な時期だからこそ、支援者が先回りするのではなく、
本人の力を信じて寄り添うことの大切さを改めて感じました。
終始、合田さんの温かなお人柄と、支援に対する真摯な姿勢が伝わり、
心に残る講習となりました。

午後の枦淵さんは、日ごろから学生支援を中心に活動されています。
講師自身が「質問」の学びをどう重ねてきたかが見える瞬間もある、
ハートフルな時間でした。

キャリアコンサルタントは、面談の中で質問をする機会が多くありますが、
「その質問は誰のためにするのか」という視点の大切さを改めて考えさせられました。
また、「時間が経つにつれて面談が進まなくなる」といった悩みを抱える方にとっても、
多くのヒントが得られる内容だったのではないでしょうか。

午前・午後共に学びが多く、キャリアコンサルタントとしての
本当の支援について振り返る貴重な機会になったと思います。
ご参加くださったみなさま、ありがとうございました。

さて、それでは、今回も更新講習の振り返りをしていきましょう。

講習内容の振り返りは、stand.fmによる音声配信形式にてお届けしています。

ブログのように文章を読むのとはちょっと違った形式ですが
「ながら聴き」ができること、視覚を奪われないことなど、
音声ならではのメリットがありますので、そこを上手に活用して復習してください。

「学生・若者支援に必要な技術と心がけ」の講習の振り返り

「質問力アップ」の講習の振り返り

では、ここからは参加されたみなさまの感想・お声をご紹介します。
今回もたくさんの方からメッセージ・感想をいただきました。ありがとうございます。

ここで紹介するお声はごく一部だけになりますが、講習内容の復習に、
あるいはこの記事をきっかけにして弊社の更新講習参加の検討材料に、ぜひご活用ください。

参加された方の声

私は相談者の現在の状況や事実関係を把握しようとするあまり、情報収集型の質問が多くなり、質問と回答のやり取りが堂々巡りになってしまう傾向がある。その結果、相談者自身が主体的に考えたり語ったりする機会が少なくなり、「それで結局どうしたいのか」という本質的なテーマにたどり着けないことがある。また、私が質問しなければ相談者が話さない関係性になりやすく、相談者と対等な関係を築くというキャリアコンサルティングの基本姿勢についても課題があると気付いた。

今回の学びを通じて、現在や過去を整理することは重要である一方で、それ自体が目的ではなく、相談者が将来に向けてどのような選択や行動をしていきたいのかを考えられるよう支援することが重要であると再認識した。特に、相談者の言葉や感情を受け止めながら、将来に目を向ける問いかけを行うことの重要性を学んだ。

また、私は人事として求職者の面接を行う機会が多く、現在の状況や過去の経験、その背景を確認する質問が癖となっている。しかし、採用面接は企業が応募者を見極める場であるのに対し、キャリアコンサルティングは相談者自身が自己理解を深め、自ら意思決定できるよう支援する場である。その違いを十分に理解し、面接官としての視点とキャリアコンサルタントとしての視点を意識的に切り分ける必要があると感じた。

今回の講座を受けて、私自身の一番の課題は、自分の面談を専門職として客観的に振り返り、質問の一つ一つを十分に検討する習慣が不足していたことです。

キャリアコンサルタントになって5年、国家資格を持つ者として相談業務に携わってきたつもりでおりました。これまでも、相談者に誠実に向き合いたい、少しでも力になりたいという思いは持っていました。しかし今回の講座を通して、改めてこの資格の重さと、専門職として相談者の前に立つ責任について深く考えさせられました。

これまで、自分は一人の専門職として、面談の進め方や質問の一つ一つを十分に検討してきただろうか。経験を重ねる中で、自分なりのやり方に頼りすぎていなかったか。相談者から感謝の言葉をいただくことで、それを面談が適切であった証拠のように受け取り、十分な振り返りをせずに「これでよかった」としてしまっていなかったか。そのような反省があります。
特に今回、質問は相手を知るために自由に行うものではなく、相談者の時間を使う行為であり、その意図と必要性を考え抜く必要があると学びました。相手を理解したいという思いから多くの質問をしていましたが、本当に必要な質問だったのか、自分本位の興味や、自分の見立てを確かめるための質問ではなかったか、見直す必要があると感じました。

また、相談者の思い込みを外そうと意識するあまり、自分の見立てに沿う方向へ誘導する質問をしていなかったか。気をつけていたつもり、になっていなかったか。これらの反省や学びを今後に生かそうとしても、これまで面談の録音や十分な記録を残していなかったため、自分の質問や応答を具体的に振り返ることができませんでした。この点が、今回最も大きな課題だと感じています。

キャリアコンサルタントとして、本当に悩んでいる相談者の前に立つ以上、自分にできる最善を尽くしているかを常に問い続ける必要があると、改めて感じました。誠実に向き合いたいという姿勢だけで終わらせず、質問の意図を確認すること、相談者主体の質問を選ぶこと、質問前に一度立ち止まることを実践すること、また面談を録音させていただくようにし逐語録を作成して、自分の質問や応答を具体的に振り返りをする、またスーパービジョンを受けるなど、自分の面談の癖の把握をし、より良い面談に繋げていけるように、学び続けていきたいと思います。

<課題点や気付き 何をどのように学んだか>
〇先ず私の相談者への質問には終着点への急ぎがあると気づきました。相談者にとって今何が大切な事かだけではく、相談者にとっての終着点はどこになるのかという点についても、共に探していく場合があると思います。ですが、自分自身思い込みの終着点を作り、その終着点へ急ぎ、そこへ向けての想定尋問を作る傾向があると気が付きました。ある程度の終着点を提示しなければいけないと無意識に思い、それを早く見つける為の直接的な質問が多かったと思いました。それは自分視点で謙虚さが無くなっていたのではないかと思います。
「かもしれない」という想像力を持って質問する事。根気も必要だが反応を見ながら、こちら側も丁寧に考える力と質問に関する発想力があれば、相談者にとって「じっくりと自分に向き合い考える時間となる」のだという事を改めて学びました。

〇グループワークの時に、私に必要なのはCLさん自身がどうなりたいのか考える為の質問の発想力であり、それを磨くのが私の課題だと気づきました。

〇ワークの中で改めて考えてみると、気づきに繋がる質問には「発想転換に繋がる気づきの質問」と、「話したいテーマや、今大切な事は何かの気づきに繋がる質問」があると思いました。同じ気づきでも要素が異なると質問も異なります。なんとなく考えていた事が論理的に捉えられた事で整理ができ、これも学びとなりました。

〇講座全体を通して、やはり根本は相手に対して誠実な姿勢が大切だという事が感じ取れました。誠実に対応する事で、より相談者のメリットに繋がる質問が出てくるのだと思いました。常に誠実な姿勢を忘れない事・意図のある質問に思考を止めない事(表現が難しいですが)、これも私の課題であり大きな学びでした。

今回の更新講習は、キャリアコンサルタント(以下、CC)としての自身のあり方や面談スタンスを根本から見つめ直す、貴重な機会となりました。講習を通じて得た課題と気付きは、以下の3点に集約されます。

第一に、資格や職業が背負う「責任」への自覚の甘さを痛感した点です。面談は個室という閉ざされた空間において、自身の「態度」と「言葉」のみをツールとして行われます。それゆえ、対応がいかに不十分であっても他者からは見えにくく、品質が個人の倫理観に委ねられているという事実に改めて直面しました。
相談者の人生の分岐点に立ち会う重大な責務があるにもかかわらず、「できているつもり」という慢心があったことは否めません。

第二に、年の離れた相談者に対して、無意識に「教える」という心理で接していたことへの反省です。社会経験のない学生から依存的に答えを求められた際、自身の経験や価値観に基づいた選択肢を提示し、特定の方向へ誘導しようとしたことがありました。
しかし、未来は誰にも見えず、CCも答えを持っているわけではありません。「教えるー教わる」の上下関係が生じた時点で、相手に専門家としての重圧をかけ、過度な負担を強いる危険性があります。目指すべきは誘導ではなく、相談者自身の自己効力感を高める「触媒」であり、フラットな立場で共に知恵を絞るスタンスであると学びました。

第三に、相談者の気持ちを深く考察し、それに準じた配慮を行う「相談者理解への努力」の不足です。安心感や気付きは、こちらが「与える」ものではなく、相談者に「感じていただく」ものであるという指摘にハッとさせられ、自身の言葉選びの安易さを自覚しました。白紙の履歴書といった目の前の事実だけを捉えるのではなく、面談に来るまでの葛藤や足取りの重さまでを映画のように想像し、汲み取る努力の必要性を学びました。また、質問においても「自分が知りたい」という動機が先行し、相手の貴重な時間を奪う場面があったと振り返っています。

キャリア支援に100点の正解はありませんが、自身の未熟さを受け止めつつ、「次は61点、その次は62点」へと愚直に改善を目指す向上心が不可欠です。今後は常に向上心を意識し、相談者に誠実に向き合い、良質な問いをお渡しできる「伴走者」として、謙虚に実践を継続してまいります。

私の課題は学生と上下関係に基づく関係になっている点です。

長年学生支援に関わっており、「伴走型支援」を心掛けていましたが、先日の講座を受講するにあたり、すべての学生に対し、全く上下関係が無かった訳ではないことに気づきました。特に応募書類や面接練習においては、学生から求められるものを「頼まれたから教えた」を実践する場面がありました。それこそが、陳腐化している過去の経験や価値観を押し付けていたと思います。

確かに日々の面談で「教えてください」と言われることは多々あります。学生が自分で考えることによって、自身に気づき、選択し、意思決定をする力を養う手助けをすることが、重要だと頭では理解していても、時間の制約や私自身に課せられた数字を言い訳に、相談者第一の支援を行えていないことがあります。
学生や公務員の就職活動には期限が定められており、相談業務も一定期間に集中するのですが、長年携わり経験があるが故に、学生からも効率重視の支援を求められます。「教えてください」という言葉に対し、相手の求めるものに応えることで自身との信頼関係を築くことが出来るという奢りがあったと感じています。

私は自分が奢りを持つことなく、常に相談者と対等な関係であるべきだと考えて支援を行ってきました。しかし、学生特有のリスクを頭では分かっていたつもりでも、それは表面的なことであることに今回の講義とグループワークを通して感じました。

明日からの面談において、フラットな信頼関係をもとにした支援を行うことを意識することは可能ではありますが、自身の考えや思いだけでこれまでの習慣が即座に改善することはできないかもしれません。
しかし、相談者が感じる世界(どんな気持ち、どんな思いでここまで来たのか)を常に想像する習慣を身に付けます。聞かずして汲み取る力は、相談者にとって分かってくれているという安心感に繋がると講師の方から伺い、相談者にとっての安心感を最優先に考えます。

私の発言と態度のすべてが、学生にとっての安心感につながる関わりであるため、これからは一言一言を丁寧に発していきます。過去の経験や価値観に基づく支援は価値の提供ではなく、これこそが奢りです。日々変化する社会の中では、過去の事例を語ることは通用しません。私が心掛けていたものは伴走型支援ではないことに気づいたため、今後の自身のあり方を見直します。

ここに掲載されていなくてもすごくいいメッセージを書いてくださっている方はまだまだたくさんいます。
できるだけ”多様な視点”になることを意識して掲載する文章を選んでいますので、
今回ここに掲載されなかったからと言って、ガッカリしないでください。

当日の講習の様子

アンケートにご協力をいただいたみなさま、ありがとうございます。
まだの方はお早めにお願いします(修了証発行に必須の設問があります)。

午前・午後共にグループディスカッションは2つのチームに分かれましたが、
どちらのチームも思ったことを自由に発言できる雰囲気があり、
「ああかな」「こうかな」と真剣に試行錯誤をされていました。

オープンで受容的な方ばかりで、参加者の皆さまにとっても、
わたしたちにとっても充実したひとときとなりました。

講習で得られた気づきや学びを、ご自身の支援を見つめ直すきっかけとしていただけたら幸いです。
今回の学びが、皆さまのこれからの支援に生かされていくことを願っています。


それでは、今回はこのあたりで。

今回ご紹介した講座のご案内