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4月11日(土)国家資格キャリアコンサルタント更新講習(質問力アップ・事例検討と倫理)の様子

4月11日(土)国家資格キャリアコンサルタント更新講習(質問力アップ・事例検討と倫理)の様子

執筆者 | 宿輪 理恵

4月11日(土)に、Google meetを用いたweb形式にて、
「国家資格キャリアコンサルタント更新講習」
~相談者の思考転換につながる質問力アップトレーニング~

~事例検討の効果的な進め方と倫理綱領の上手な活用法を学ぶ~
を開催いたしました。

こんにちは。働く楽しさ研究所サポーターの宿輪です。

本日は午前に『質問力アップ(K-2)』、午後に『事例検討と倫理(K-1)』の
2コマの更新講習を1日通して開催いたしました。

どちらの講習も講師は八阪先生でした。
今回は初めて弊社の講習を受ける方も多く、スタートは緊張気味の表情でしたが、
八阪先生の軽快なトークとお互いの自己紹介で笑顔が増えていく様子がとても印象的でした。
(実は私もサポーターとして独り立ちの日だったので、内心ドキドキしておりました)

午前の『質問力アップ』の講習では、
「キャリアコンサルタントとして相談者に質問をどう投げかけるか?」をテーマに
みなさんとても真剣な表情で、個人ワークに取り組んでいました。

講習の中で八阪先生から「それは誰のための質問?」という言葉がありました。
「誰のため」と改めて聞かれると、一つ一つの言葉がみなさん気になりだしました。
その言葉は琴線に触れ、グループワークではみなさんが特に言葉を慎重に扱う場面が多かったです。
一方、時には先生の例え話でどっと笑いが起きる場面もありました。

午後の『事例検討と倫理』では
「キャリアコンサルタントとは?キャリアコンサルティングとは?」
という基礎・基本を扱いました。

倫理綱領を元に原点に立ち返る内容から始まり、
事例検討のグループワークでは、活発な意見交換の場になっていました。
みなさんの顔つきはキャリアコンサルタントとして真剣そのものでした。
ご自身とは違う角度の意見に対して「なるほど」と深く頷く場面も、多く見受けられました。

講習の中の八阪先生の余談も、実は講習の内容に深く繋がるものがあり、
私(宿輪)も一緒に勉強をしておりました。
そこまで計算し尽くされていると一度で二度、いや、三度美味しい講習です。

中には普段から相談業務に関わっていない方も、参加をされていました。
「実は日常のどこかで必ず使うことがある」
という八阪先生の返答には「確かに」と気づきを得た方も多かったです。

今回の講習が少しでも実りのある時間になりますと幸いです。ご参加ありがとうございます。
そして、独り立ちしたばかりの私(宿輪)を温かく迎えてくださり、とても嬉しいです。

さて、ここからは今回の更新講習の振り返りとなります。

講習内容の振り返りは、stand.fmによる音声配信形式にてお届けしています。

ブログのように文章を読むのとはちょっと違った形式ですが
「ながら聴き」ができること、視覚を奪われないことなど、
音声ならではのメリットがありますので、そこを上手に活用して復習してください。

「質問力アップ」の講習の振り返り

「事例検討と倫理」の講習の振り返り

では、ここからは参加されたみなさまの感想・お声をご紹介します。
今回もたくさんの方からメッセージ・感想をいただきました。ありがとうございます。

ここで紹介するお声はごく一部だけになりますが、講習内容の復習に、
あるいはこの記事をきっかけにして弊社の更新講習参加の検討材料に、ぜひご活用ください。

参加された方の声

相談者を理解するには、まず情報が必要と思い込んでいました。そのため「それはいつ頃からですか」「その時、何とお答えしたのですか」とオープンクエスチョンを使ったことに満足し、特に前半は質問攻めでした。
また、関係構築に受容共感が大切という表面的な部分に執着したのも事実です。「〇〇と感じられたのですね」と伝え返しすることで“相談者に寄り添えた”と捉えていました。経験不足の焦りと上手に面談をしたいと思う気持ちから、“フレーズや進め方を意識することで、取りこぼしの無い面談となる”と間違った認識をしていました。
要約にいたっては、私が知りたかった情報の整理で、相談者の本当に話したかった事ではなかったと思います。それでも相談者は私の要約に対し「そうです」と答えてくれることが多かったため、私は相談者を理解したつもりになっていたのです。

しかし、実際“相談者が本当に話したかったことや主訴を掴めたか”と問われると全く自信がありませんでした。なぜなら、後半に相談者との会話がはずまないと感じることがあったからです。面談後に相談者に気づきを与える質問であったかを振り返ることなく、ただ経験不足のせいにしている自分がいました。相談者に申し訳ない限りです。

今日の受講で、面談後半の時間が進まないと感じる理由が見えてきました。私の頻発する質問は自分都合であったという点です。もし相談者の思いに気付いた上で“なぜそう思うか”を考えてもらう質問が出来ていたら、相談者はもっと価値観や気づきを言語化出来たでしょう。ご自身の悩みと向き合えたでしょう。質問を見直すために、まずは身近な人に対し丁寧に関わります。そして、それぞれに響く言葉や対応を掴むことから訓練し、相談者主体の面談が少しでも早く出来るように努力いたします。

・『質問力アップトレーニング』を受講して、今回も相談者第一の姿勢で面談をおこなっていたかどうかを、考える機会となった。

・八阪先生の説明を聞いて「ハッと」したことがあった。
関係構築がうまくいかない場合は、「私が知りたいから質問した事」だった。相談者は寡黙で、何から話せばいいか迷っている状態だった。私が知りたいことをきくため、つまり情報を収集するための質問をしたところ、「はい」か「いいえ」、抵抗を受けて、沈黙となり、話をしてもらえない状態となった。何故そうなったのか、それは相談者が話すメリットを感じなかったからなのだと、理解できた。

・徐々に話をし始めた相談者がいる、「私からは自由に話してください」という声かけのみを行い、50分の面談時間を相談者の時間と考え、気にせず面談をしていると、自分から祖母の話、母親の話、父親の話をして、「なぜ、はたらくことが嫌なのか」を語ってくれた。その相談者は、父親が他の子と自分を比べて、お前は他の子より劣っていると言い放ったことがあったそうだ。それが原因で、学校に行かなくなったとのこと。
職場でも同じような思いになり、人は自分を評価して、「私は他人より劣っている」と思われていると話していた。相談者自身が傷ついた経験を語り、それに対して相談者を理解した上で質問をしたところ、相談者本人が自分の矛盾に気が付いたケースである。(面談は継続中)

・改めて、私が面談をリードするのではなく、相談者第一の姿勢で相談者に向き合い、相談者を取り巻く環境や相談者が言いたいことを理解していく姿勢で話を聴くことが、相談者にとって役に立つ支援なのだと考えた。

・相談者が話したい事を、相談者の話すペースの後についていき、相談者の言いたいことを理解したうえで、相談者の思い込みに対して視点が変わるような問いかけができたらいいのだと思えた。それが、相談者第一の姿勢であり、プロのキャリアコンサルタントとしての関わり方だと思った。

自身の質問は情報収集型が多いことに気づきました。個人ワークで質問を書き出し、数はいくつも浮かびましたが、分類をしたところ7割が情報収集、残りは感情受容、辛うじて一つだけが(ひいき目に見て)思考転換という結果でした。

小職は大学のキャリアセンターで就職相談員です。就職活動を進めさせる(組織の目標を早く達成する)ために初対面から学生時代に頑張ったことや就活の軸といった「情報収集」が主になっています。相談者はそうした事情聴取に晒され、そういうことを言う(聞かれる)ために来たわけではない。キャリセンは敷居が高い。怒られる、泣かされて出てくる女子を見たなどの噂を聞く。
するべきことは分かっている。でも今更どうすればいいのか。八方ふさがり。勇気を振り絞ってキャリセンへの万里の長城を登って、怖い赤鬼と青鬼が待ち構える山門をくぐり、決死の思い出で相談に来くる。もうダメだと思わざるを得ない背景、そうした心境を慮ることを近年なおざりにしていたと思います。

今回の講座で「相談者の「今この瞬間」の感情に共感する」大事さを再確認しました。思考転換型の質問は結果示す通り、出しあぐねました。とりわけ論理療法(ABC理論)は苦手です。今回の講座で思い込みを対象と種類に分けることで、相談者の考えに対して論破する構造を理解することが出来ました。

SNSやエージェントの意見に影響され、それを信じ切っている人が少なくありません。ややもすると、こちらの信ぴょう性を疑われることもあります。言葉を商売にしているキャリコンとして、受け取ってもらえるフレーズや言い方ができるように、日ごろから言葉を創る機会を見つけるようにと講座で言われました。かつて、同じく言葉を商売にする新聞社で働いていたことから、言葉選びにはこだわっています。相談者が抱え込んでいる思いに共感し、思考転換を促す質問力の向上を図ります。

今回の講習を通じ、キャリアコンサルタントとしてのプロフェッショナリズムと倫理的責任について、改めて自身の内面を深く見つめ直す機会となりました。これまでに人材業界で25年間、常に労働市場の最前線で成果(就職決定)を重視してきた私にとって、本講習で示された品質管理や生き様の支援という概念は、自身の支援のあり方を根底から揺さぶる大きな気づきとなりました。

具体的には、現在担当している離職者訓練校での面談において、年齢や未経験という属性、あるいは未経験にも関わらずフルリモート希望といった市場性の乏しい条件を前に、私自身が「就職は厳しい」と早々に断定し、相談者の可能性を予断で制限していたという課題を明確に自覚しました。これまで私は、市場の厳しい現実を突きつけることこそがプロとしての誠実さであり、相談者を路頭に迷わせないための配慮であると盲信してきました。
しかし、それは裏を返せば、相談者の未知の可能性を信じて共に困難に挑む覚悟の不足であり、私自身の過去の経験則という狭い枠組みに相談者を囲い込もうとする慢心であったことに気づかされました。

講習の中では、特に「相談者の一言が人生を変えてしまうリスク」という言葉は深く胸に刺さりました。私が放つ「就職は難しい」という一言が、再出発を期して訓練に励む受講生の勇気を挫き、人生の選択肢を奪ってしまうかもしれないという重い責任を改めて自覚しました。
今後は、熟知している労働市場の評価を相談者を否定する道具にするのではなく、相談者が納得して自らの人生を選択するための最良の材料として提示するよう、自分自身の品質管理を徹底します。

たとえ効率的ではなくとも、相談者が自身の人生に主体性を持ち、一歩を踏み出すプロセスそのものを支援する生き様の支援を貫く覚悟です。25年間の人材業界経験を決めつけの根拠にするのではなく、相談者の可能性を広げるためのリソースとして活用し、一人のプロとして誠実に伴走し続ける姿勢を、今後の全ての面談において体現していく決意です。

今回の講座で自分の浅薄な知識や経験で支援することの危うさ、多くの事例を知っていることから起因する慢心があると気づきました。個人の経験や知識でものを言わない。それを求めて相談に来るからといって、押しつけたり誘導してはいけない。その通りに取り組んで結果を出したとして、それが最良なのか。CCは我が意を得たりと誇らしいかもしれないが。自己決定権を侵害していないか。自分たちの成果のためではなかったか。相談者は自分自身では決められないと勝手にラベルを貼って、CC本位で考えた正解を押し付ける。相談者が主体になっていない。

近頃、エージェントを利用する学生が目立つ。あっせんした求人の内定承諾を執拗に迫る業者もいる。学生が渋沢栄一に見えているのだろう。学生の意に沿わない(そもそもそんな求人ばかりだという認識が欠けているのだが)そうした行為を非難しているが、自分たちも同じことをしていないか。倫理綱領に定める「人生設計にかかわる責任と重要性」を改めて自覚する。その一言が他人の人生を変えるかもしれない。良い方向に行くとは限らない。挙句、相談者が来なくなったということは、Noを突き付けられたということ。消費者からのボイコット、不買行動と同じ。その先にあるのは信頼の失墜である。

今回の講座を通じて、キャリアコンサルタントとしての実務経験がない自分にとって、あるべき姿や倫理綱領を道標として捉えることの重要性を改めて認識いたしました。今後、キャリアコンサルタントとしての道に進みたいと考えており、転職や配置転換の希望も出している中で、実務に携わる際には本講座での学びを常に振り返りながら関わっていきたいと考えています。

自分がキャリアコンサルタントとなった場合の課題は、相談者の話を十分に聴く前に、自分の経験や考えをもとに方向性を示そうとしてしまう点になるように思います。なぜならば、これまで営業職として働く中で、結果を出すことや相手を一定の方向に導くことが求められる環境に身を置いてきたため、短時間で結論を出すことや、自分の考えを提示することに価値を置く思考が身についているからです。また、相手の役に立ちたいという思いから、沈黙や迷いの時間に対して不安を感じ、何か有益なことを伝えなければならないと考えてしまう傾向もあると認識しています。

本講座を通じて、キャリアコンサルタントの支援は単に課題解決を行うものではなく、相談者が自らの考えや価値観を整理し、納得して意思決定できるよう支援するものであるという気づきがありました。また、自分の価値観を基準に関わることの危うさや、自身の関わりの質を常に振り返り続ける必要性についても理解が深まりました。

今後は、相談者の話を最後まで丁寧に聴くことを意識し、「どのように感じていらっしゃいますか」「何を大切にしたいとお考えでしょうか」といった問いかけを通じて、相談者自身の内省を促す関わりを実践していきたいです。また、沈黙や迷いの時間も重要なプロセスとして受け止め、相談者のペースを尊重する姿勢を大切にしていきます。さらに、倫理綱領を自分の判断の道標としながら、自身の関わりを振り返り、学び続ける姿勢を持つことで、相談者主体の支援ができるキャリアコンサルタントを目指してまいります。

ここに掲載されていなくてもすごくいいメッセージを書いてくださっている方はまだまだたくさんいます。
できるだけ”多様な視点”になることを意識して掲載する文章を選んでいますので、
今回ここに掲載されなかったからと言って、ガッカリしないでください。

当日の講習の様子

アンケートにご協力をいただいたみなさま、ありがとうございます。
まだの方はお早めにお願いします(修了証発行に必須の設問があります)。

写真からみなさんの真剣さ、講習の賑やかさが伝わりますでしょうか?
どれも良い写真ばかりだったので、選ぶ作業に結構時間がかかってしまいました(笑)。
私(宿輪)が選び抜いた写真、ぜひご覧になってください。

今回の講習で「誰のためのキャリアコンサルティングなのか」という
原点に立ち返る機会になったのではないでしょうか。
それがお写真からも伝わっていると嬉しいです。

私たちキャリアコンサルタントの言葉(質問)や姿勢(網領倫理)で
「相談者の人生に大きな影響を与える」という八阪先生の言葉からさらにみなさんのお顔が
グッと真剣になったことが目に見えて分かりました。
違う分野で活躍されているみなさんで学び合ったので、刺激がありとても心地良い時間となりました。

更新講習は単なる更新作業ではなく、キャリアコンサルタントにおいて
大切なことを再認識する大切な機会になります。
今回の「質問力」も「網領倫理」もどちらも
誰のためのキャリアコンサルタントなのか考える有意義な時間であったと思います。

またみなさんとお会いできる日を楽しみにしております。
それではまた。

今回ご紹介した講座のご案内