8月1日(土)に、Google meetを用いたweb形式にて、
「国家資格キャリアコンサルタント更新講習」
~洞察力を高めて相談者の本音に気づける環境理解のしかた〜
~相談者の思考転換につながる質問力アップトレーニング~
を開催いたしました。
こんにちは。働く楽しさ研究所・サポーターの石田です。
わたしの住む地域では雲一つない見事な晴天!まさに夏本番の猛暑日となりました。
そんな外の熱気があふれる土曜日に、
キャリアコンサルタント向けの更新講習を2コマ開催いたしました。
今回の担当講師は弊社代表の八阪が登壇し、
午前中は、『洞察力を高めて相談者の本音に気づける環境理解のしかた(K-4)』
午後からは、 『相談者の思考転換につながる質問力アップトレーニング(K-2)』
をお届けしました。
午前のテーマは「相談者を取り巻く環境理解のしかた」です。
キャリアコンサルティングにおいて、目の前の相談者(CL)がどのような環境に身を置き、
どんな背景を持っているかを感じ汲み取ることは基本中の基本です。
しかし、今回の講習を一緒に聞いていたわたしは、講習での学びを通じて
「自分は本当にCLの背景を『見よう』『感じよう』としていただろうか?」と、
深く反省させられました。
人はそれぞれ、育ってきた環境も、現在の職場環境も、抱えている事情も異なります。
表面的な言葉だけで判断するのではなく、その言葉の裏にある「背景」にまで想像を巡らせること。
「分かっているつもり」になって、きちんと相手の背景を見て相談に乗ったり、
話を聴けたりしていなかったのではないか。
自分自身のこれまでの面談姿勢を、静かに見つめ直す非常に有意義な時間となりました。
午後は「質問力アップトレーニング」の講習でした。
ここでは、こちらが投げかける質問の内容ひとつで、
相手の心の開き具合が驚くほど変わることを実践的に学びました。
中でも印象深かったのが、3つの「きく」です。
単に音が耳に入る「聞く」
心を寄り添わせて耳を傾ける「聴く」
そして、相手の核心に迫り、気づきを促す「訊く」。
私たちキャリアコンサルタントは、基本的で重要なスキルだからこそ、
ついつい「聴く(傾聴)」ばかりに意識が偏りがちです。
しかし、クライエント自身の自己探索を深め、より良い方向へ進むサポートをするためには、
この「訊く(たずねる、問いかける)」を何より大切にしなければならない。
そのことを再確認し、ハッとさせられる瞬間がたくさんありました。
さて、学びの多い真面目な一日……ではあったのですが、
実は私の心の中では、もう一つ大きな「ワクワク」と「ソワソワ」が渦巻いていました(笑)。
講習と直接関係ないのですが、聞いてください。
私は大の野球観戦好きなのですが、今年の夏の甲子園、
なんと私の母校も、八阪先生の母校も代表校として出場するんです。
昨日はちょうど17時から、その夏の甲子園のトーナメント表が発表される日でした。
「対戦相手はどこかな?」「同じ日になったらどうしよう」と、
講習が終盤に近づくにつれてどうしても気になって……(笑)。
講師とサポートという立場を超えて、母校を応援する同じ野球ファンとして盛り上がれたことも、
この日をより思い出深いものにしてくれました。
学びも野球も、とにかく熱量が高い今年の夏。
今回アップデートした「訊く」力をさっそく現場で活かし、
これからもCLの心にしっかりと寄り添える支援をわたしも続けてまいります!
さて、それでは、今回も更新講習の振り返りをしていきましょう。
講習内容の振り返りは、stand.fmによる音声配信形式にてお届けしています。
ブログのように文章を読むのとはちょっと違った形式ですが
「ながら聴き」ができること、視覚を奪われないことなど、
音声ならではのメリットがありますので、そこを上手に活用して復習してください。
「洞察力アップと相談者の環境理解」の講習の振り返り
「質問力アップ」の講習の振り返り
では、ここからは参加されたみなさまの感想・お声をご紹介します。
今回もたくさんの方からメッセージ・感想をいただきました。ありがとうございます。
ここで紹介するお声はごく一部だけになりますが、講習内容の復習に、
あるいはこの記事をきっかけにして弊社の更新講習参加の検討材料に、ぜひご活用ください。
参加された方の声
真に、相談者が言わんとすることを捉えられていないことが課題と感じました。
原因の1つとして、私は、相談者を取り巻く環境について支援の手段になり得るか、という視点だけで考えがちであることに気が付きました。相談者が言わんとすることを理解しようとする視点で、相談者への環境に目が向けられていませんでした。
講義のなかでは、相談者を取り巻く環境に関するグループディスカッションの際、配偶者がいなくなったパターンで、相談者が言わんとすることを考えたとき、「相談できる人がいない」ということを感じつつも、自分の理解がどこか表層的と感じました。字面としての感情を捉えているような気がしました。その後、選択による環境変化のスライドを拝見したときに、「相談できる人がいない」という孤独感や閉塞感を少しリアルに感じられた気がしました。
振り返ると、実際の相談でも、(障害がある)相談者が変わりたいのになぜそこにこだわるのか、そこにとどまろうとするのか、真に理解できていなかったと思います。具体的には、やや相談内容が循環して進まないように感じていた事例があるのですが、環境という視点であらためて色々なことを考えると、相談者の言わんとすることは、今までの私の理解のもっと奥にあるのではと感じました。こだわっている、とどまっている、と捉えていることがすでに、相談者の言葉だけを表層的に捉えていました。相談者の環境を意識すると、「変わりたい」という部分すら、表層的な理解であったと気が付きました。
相談者の言わんとすることを理解するという視点でも、環境を意識すれば、相談者の感情をよりリアルな人生の中で理解し、表層的ではなく、相談者の訴えていることを把握できると考えます。
今後は、まずロールプレイで、意識的に環境に思いをはせて、相談者の言わんとすることを理解しようとすることを実施します。支援の手段だけで考えがちな自分の癖を正したいです。
また、環境について「使えるか」「使えないか」「良いか」「悪いか」と固定的に捉える傾向も、支援の手段だけで環境を考える癖に影響していると思いますので、「選択による環境変化」も意識し、相談者からみる世界をもっと立体的に理解できるよう努めたいです。
①クライエントの取り巻く環境を想定する時の引き出しの少なさ
「昇進の打診が来ているが迷っている」と相談を受けた際、上司や会社からの見られ方(期待やプレッシャー)は想定出来ていたが、配偶者やこども、友人や先輩同僚も含め”取り巻く環境である”という事が盲点であり、自分自身気づけていなかった。
背景として、私自身が周囲の環境<自分自身がどうありたいか、で判断してきた人生であり、周囲のことを考え何か意思決定した経験がなく、あくまで自分の視点や経験がモノサシになってしまっていた事が起因していると考えている。
②事前準備の不足感
上記①に関連するが、事前に得ているクライエントの情報から取り巻く環境を想定する事は可能である(面談のヒアリングで網羅するが、年齢や仕事内容でも想定出来る部分はある)が、今置かれてる状況や環境は”一旦ヒアリングして確認”という志向になっており事前準備内で背景を想定する、読み解くまで至っていなかった。原因として時間がない、過去同じような経歴の方はこうだったという決めつけ、面談内で確かめられるだろうという安易な考えが起因していると考えている。
キャリアコンサルタントは本来、相談者の立場に寄り添い、相談者が語りたいことを受け止めながら対話を進め、有資格者としての知見をもって相談者のキャリア支援を行うことが重要であることを、キャリアコンサルトの基本姿勢として理解できているつもりでした。しかし、今回の更新講座で、「自分がききたいことを聞くのではなく、相談者が聴いてほしいことは何か」を丁寧に考え抜き、何をどう訊くかを検討する過程で、相手の立場に立つことの難しさを痛感し、キャリアコンサルタントとしての基本姿勢の理解が十分ではないことに気がつきました。
また、私は「一緒に働く仲間のキャリア支援に少しでも役立てたい」という思いからキャリアコンサルタント資格を取得しましたが、受講後に普段の面談を振り返ると、面談で確認する内容が「面談報告書として必要十分か」という点に偏り、面談者である自分の都合を優先した対話になっていたことに気づきました。資格取得時には「周囲の人が、働く時間や働く自分を好きでいられるよう支援したい」と願っていたにもかかわらず、日常では、相手の心情への寄り添いや感謝を伝える際にキャリアコンサルタントとしての目的意識を欠き、それら以外の会話でも、キャリア支援よりも業務遂行を円滑にするための対話が中心となり、日常的にキャリアコンサルタントとしての自覚を意識して保ち、自己を研さんする生活ができていないことに気がつきました。
今回の更新講座受講を通じて、私は「相手の視点に立つ姿勢が日常的に不足していること、キャリアコンサルタントとしての自覚を生活の中で保てていないこと、自分の言動の周囲への影響を意識できていないこと」という自己の課題を学ぶことができました。習熟度確認試験を通じこれら課題と向き合うことで、キャリアコンサルタントとして、また、人としても成長する機会を得ることができました。
私は、2024年に資格を取得して以降、キャリアコンサルティングの実践経験がほとんどありませんが、会社の人事制度改定に伴ってキャリアコンサルティングを行う機会が増えることを見越し、質問力をアップするために受講しました。
これまでの数少ない相談の機会や同僚・後輩と会話をする際に、自分自身が質問攻めにすることやクローズド質問が多いことに課題を感じていました。相手に何か気づきを与えるというよりは、自分自身が聞きたいこと(それが例え「相談者の悩みを解決したい」という思いであったとしても)が優先されていたり、相談者に良く思われたい、「あなたの事を分かっていますよ」ということを表明したい、賢く思われたいという考えだったのかもしれません。
また、相談者自身の内省を促すというよりは問題を解決したい、導きたいという思いが強かったと思います。今回の講習を受けて、自分が行ってきた質問は、相手のメリットを考えず自分が知りたい情報を聞き出すためのものだったという事に気づきました。
一方で、課題だと感じていたクローズド質問そのものが悪いのではなく、意図を持った質問が出来ているかどうかが重要であって、質問者にとってメリットがあるものであれば使い分けながら質問をしていけばよいことも発見でした。実践の場では、それをじっくり考えず瞬時に行うとなると、トレーニングあるのみだと思うので、今後日常会話の中でも意識的に会話をしていきたいと思いました。
ここに掲載されていなくてもすごくいいメッセージを書いてくださっている方はまだまだたくさんいます。
できるだけ”多様な視点”になることを意識して掲載する文章を選んでいますので、
今回ここに掲載されなかったからと言って、ガッカリしないでください。
当日の講習の様子




アンケートにご協力をいただいたみなさま、ありがとうございます。
まだの方はお早めにお願いします(修了証発行に必須の設問があります)。
午前・午後を通して、受講者の皆様が積極的に
意見交換やディスカッションをされている姿が非常に印象的でした。
探究を進める中で、どうしても思考が止まってしまう場面もありましたが、
お互いの言葉かけによって、普段は考えないようなところまで
再度深く考えられる有意義な時間になったと感じております。
ご参加いただいた受講者のみなさま、本当にありがとうございました。
皆様の今後のご活躍を心から応援しております。
それでは、今回はこのあたりで。
