5月16日(土)に、Google meetを用いたweb形式にて、
「国家資格キャリアコンサルタント更新講習」
~相談者の思考転換につながる質問力アップトレーニング~
~事例検討の効果的な進め方と倫理綱領の上手な活用法を学ぶ~
を開催いたしました。
こんにちは。働く楽しさ研究所の大藤です。
本日は国家資格キャリアコンサルタントの更新講習を2コマ開催しました。
午前が『質問力アップ(K-2)』、
午後は『事例検討の効果的な進め方と倫理綱領(K-1)』です。
午前の『質問力アップ』は山盛先生が講師を務めました。
参加者は14名。熱心にうなずきながら耳を傾けてくださる方が多く、
CCとして学ぶ意欲が高い方がお揃いだったな、という印象でした。
グループワークではチームによってディスカッションの色味が異なりましたが、
どのチームも共通して、事例の場面を心に浮かべ、そこから登場人物の心情を
深く思い測って想像し、さらにその想像から質問を創造していく、という過程を
丁寧に考えていらっしゃいました。
「質問の意図」の大切さを感じる時間になった様子です。
午後の『事例検討の効果的な進め方と倫理綱領』の講師は枦淵(はぜぶち)先生でした。
1級CC技能士の視点で事例を見るとどう読み解くか、というおまけつき。
参加してくださった方には、「指導者ってそういうところを見ているんだな」と
その深さ、広さを感じていただけたのではないかと思います。
ディスカッションでは、互いの意見を受けとめあいながら、
ケースの中の課題を丁寧に拾っていく様子が印象的でした。
この講習は、「自分はどう在るか」を自分自身に問い続ける時間なので、
みなさん深く考えを巡らせる表情をなさっていました。
『倫理綱領』と聞くと固い印象がありますが、
倫理考慮はわたしたちCCが迷った時のよりどころであると同時に、
わたしたちの活動を守る標(しるべ)でもあります。
これからの活動の中で自分のあり方や方向性に迷ったときには、
今日の講習を思い出していただけたら嬉しいです。
2コマの講習の中でも「学んでいてすら相談者を傷つけてしまうことがある」
という講師の言葉が、今回は特に印象に残りました。
「ひとの人生に触れる」わたしたちは、その怖さを自覚しつつ相談者さんの前に座る。
そのためには「なんとなく」質問したり、「深く考えずに」話を聴くようなことが
あってはならない。自分の姿勢、態度、言葉を意識してコントロールし、
プロとして面談の時間を100%相談者さんのために使うことができる存在を
めざし続けることが大切なのだ、とあらためて思いました。
さて、ここからは今回の更新講習の振り返りとなります。
講習内容の振り返りは、stand.fmによる音声配信形式にてお届けしています。
ブログのように文章を読むのとはちょっと違った形式ですが
「ながら聴き」ができること、視覚を奪われないことなど、
音声ならではのメリットがありますので、そこを上手に活用して復習してください。
「質問力アップ」の講習の振り返り
「事例検討の効果的な進め方と倫理綱領」の講習の振り返り
では、ここからは参加されたみなさまの感想・お声をご紹介します。
今回もたくさんの方からメッセージ・感想をいただきました。ありがとうございます。
ここで紹介するお声はごく一部だけになりますが、講習内容の復習に、
あるいはこの記事をきっかけにして弊社の更新講習参加の検討材料に、ぜひご活用ください。
参加された方の声
面談業務を数回経験したところで、CCとして「CLの気づきに繋がる質問が出来ているのだろうか」ということが気になり、受講させていただきました。3つの「きく」を改めてひも解き、自分の普段の質問を振り返ることで、面談中の思考や癖に気づくことが出来たと思います。
質問の意図については毎回考えてはいるものの、CL視点、CL主体という点については弱かったとも感じました。意図があったとしても、その方向が少しでも違っていれば、それはやはりCC主体の質問になってしまうということも学ぶことが出来ました。また、CLの情報は聞かずとも、必要があった時に話していただけるのだ、というお話が心に刺さりました。CLを知りたいがあまり、CLにメリットのない情報を聞いてしまうことがあったことを振り返り、その点は自身の課題だと認識しました。
グループワークでは参加者全員が偏りなく話す場づくりが出来ました。質問を編集するワークでは自分と違う考えや質問の編集過程の違いに触れることで、CCの多様性を感じました。多様性はいいことだと思いますが、一定に保つべき質もあると感じ、定期的な研修受講の必要性についても考えることが出来ました。
課題レポートへの取り組み方の説明では、CCとしてのありかたについて考えるきっかけをいただきました。研修を終えたあとも、そのことについてずっと考えています。対人支援の責任の重さを改めて感じるとともに、怖さも感じました。まだ相談業務をはじめて間もないこの時期に、CCとして生きることの難しさや覚悟について、立ち止まって考える機会を得ることが出来たことは自分にとって貴重な経験でした。これからも考え続けること、学び続けていくことが必須で、そのために日々何をすべきなのか、引き続き考えてまいります。
今回の講習で、3種類の質問があることが理解できました。自分の面談の組立は、聞く(情報収集型)と聴く(感情受容型)を併用しながら、訊く(思考転換型)を考えていました。そのため、中盤のワークでは登場人物の関係性を仲間・ライバルと設定した上で、1人が去った後、もう1人へかける言葉を考えていました。
振り返ると、自分勝手に関係性を想定して、その人にかける言葉を考えていました。これは、目の前の相談者第一ではなく、自分が想像した相談者像に向けた、訊く(思考転換型)となっていました。私が理想とする相談者像に気づいてくれるように、どうすれば相談者が分かってくれるかと、その一点に集中していました。
また、自分のフレームから外れたら、それが問題点と考えて、相談者がその問題点に気づいてくれるように訊く(思考転換型)ことをしていました。目の前にいる相談者を置き去りにしていたことにも気づかされました。質問の主語が、相談者がではなく、私がとなっていることで、どのような質問をすれば、私が考える相談者の問題に気づいてくれるかと誘導的な質問を考えていました。
相談者が気づいていない問題に気づいてもらうには、相談者が受け止めてもらえるような質問に編集することと、会話のラリーをすることで、相談者を尊重した進め方ができるようになることの肝だと気づきました。それらのことをしっかりと自身に根付かせることが、相談者第一になるとより深まりました。
さらに、質問には、「課題が見つかってよかったですね。」のようなクエスチョンが付かない質問もあることは目から鱗が落ちました。
最後に、グループワークでご一緒になった皆様と会話のラリーをする中で、たくさんの気づきを頂いたことに感謝します。
今回の講座を経て、キャリアコンサルタントとしての自分自身の質問力における気づきと、今後の実践に向けた課題点を得ることができました。
第一の大きな気づきは、講義内で学んだ質問のプロセスである【発見・創造・編集・観察】に照らし合わせた際、自身の意識が発見に過度に偏り、真のCL第一の姿勢を見失いかけていたという点です。
実務において、面接でうまく話せないと悩むCLに対し、本人が気づいていない問題点を見つけ出そうとするあまり、私の意識が、相手の思考のどこに思い込みや偏りがあるだろうかという、どこか問題点探しのようになっていたことに深く気づかされました。これは講座でも指摘のあった、CC側の自分が知りたい、気づかせたいという自分の欲求や都合が優先された質問であり、主語がCLではなくCCになっていたと猛省いたしました。
第二の学びであり、同時に今後の大きな課題だと再認識したのが、編集における意図の重要性です。発見した課題をそのまま投げかけるのではなく、目の前のCLの特性や関係性の深さに合わせ、どのような言葉やニュアンスで届けるべきかという編集のステップにおいて、私は日々強い葛藤を抱いていました。
先生のメッセージにあった、その質問は真にCL第一と言える意図を持っているかという問いに直面し、単に言葉選びの技術に悩むのではなく、この質問の編集結果が真にCLの視野を広げるためになっているかという目的意識を徹底することの重要性を強く学びました。CC側の正しさや望むCL像を押し付けるのではなく、相手のありのままを受容した上で、CLのために投げかける意図のある編集ができて初めて、プロとしてCL第一の質問ができるのだと改めて感じました。
今後は、発見の段階での自らの力みや都合に常に注意を払い、編集の際にはその質問の主体が常にCLにあるかをブレさせてはいけない軸として持っておきます。そして、CLの反応を丁寧に観察しながら、CLが自分自身の力で自然な気づきへと至れるような、安心感のある関わりを日々の相談業務の中で実践したいと考えております。
今回の講習を通じて、相談者主体で関わっているつもりでも、実際には自分が理解しやすいように質問や見立てを進めてしまう可能性があることに気づきました。特に、限られた時間の中で「相談してよかった」と思ってもらいたい気持ちから、早く状況を整理し、見通しを持ってもらうことが良い面談だと思い込んでいた点は、自分の課題だと感じました。
事例検討では、同じ事例でも課題点を見る時と良い点を見る時で視点が変わることを実感しました。相談者も一人ひとり背景や受け止め方が異なるため、似たようなケースであっても決めつけず、多面的に捉えることが必要だと学びました。
また、講師の「主語は誰か」「聞かれたから話したになっていないか」という言葉から、自分の関わりが本当に相談者主体になっているかを常に振り返る必要があると感じました。頭ではわかっていたはずなのに、ハッとさせられました。今後は、相談者の迷いや沈黙を急いで埋めようとせず、相談者が自分の言葉で考えられる時間を大切にしたいです。
倫理綱領についても、単に守るものとして読むのではなく、自己決定の尊重、相談者の尊厳や利益、説明責任の視点から、自分の面談を具体的に点検する基準として活用していきたいです。面談技術を磨くことも大切ですが、まず目の前の相談者に本当の意味で向き合うことが土台であり、それ自体も専門職として大切な技術なのだと学びました。
少しの間、相談業務から離れていたため更新講習を受講し、更新をするか悩みました。それでもキャリアコンサルタントの仕事も続けていきたい思いもあり、様々な団体の更新講習を検索していく中で「働く楽しさ研究所」を知りました。ここで受講してみようと思ったのは働く楽しさを研究しているところと、自分の軸が同じと感じたことです。
働くことが自分の成長やまた自分ががんばったり、熱量をもって関わることが周りの人にも楽しさややりがいを感じてもらえる、そんな仕事をしていきたいと思いそれを軸として相談業務も行っていました。
ただ、それは私のことであり、相談者の価値観でなく、自分の価値観を優先していたことがありました。どこかで自分の考えや見立てを誘導していたキャリアコンサルティングを行って、相談者第一になっていなかったと思います。そこが一番の自分の課題でした。
相談者との信頼関係を作っていくことで大事にしていこうとしていたのが、相談者の話しを途中で遮らない、自分の考えを押し付けないでした。出来ていないことが信頼関係を作ることで大切にしていることと分かりました。
先生の話しの中で自己中心的なキャリアコンサルティングを行っている人とは自分のことだったように思います。自分の反省の部分で、そこを改善すると相談者の方が相談者の方の言葉で思いを伝えてくれるようになりました。自らの言葉で気づきをもってくれ、そこで信頼関係も持てるようになったと感じていました。
ただ勉強を続けていないと気が付けばまた元の自分に戻ってしまいます。キャリアコンサルタントの活動指針が書かれている倫理要綱を活動の指針にしていきます。何かあれば倫理要綱に戻り確認していくことを行います。キャリアコンサルタントとしての自分の支援のあり方を見直し、もう一度プロとして行って覚悟でいますので、よろしくお願いいたします。
ここに掲載されていなくてもすごくいいメッセージを書いてくださっている方はまだまだたくさんいます。
できるだけ”多様な視点”になることを意識して掲載する文章を選んでいますので、
今回ここに掲載されなかったからと言って、ガッカリしないでください。
当日の講習の様子




アンケートにご協力をいただいたみなさま、ありがとうございます。
まだの方はお早めにお願いします(修了証発行に必須の設問があります)。
午前、午後とも、みなさん一生懸命メモを取り、講師の解説に聴き入っていらっしゃって、
笑顔のショットが少なかったのですが、熱のこもった講習のようすが伝わるでしょうか。
画面を通しても受講態度や熱意は伝わります。誰かが自分に向かって話をしているときに
どんな姿勢、態度で聞くのかは、相談者さんに向き合う時の姿勢と重なります。
この日来てくださったみなさまは、ほとんど最初から最後まで集中を切らさず
講師の話に耳を傾け、うなずき、気づきをメモにとる方ばかりでした。
きっとこのひとは相談者さんのお話を聴くとき、自然に身体が前に向いてしまうんだろうな。
いつも相談ブースでこうやって、うなずきながら、目を見て聴いていらっしゃるんだろうな。
このひとに、話を聴いてほしい。
風薫る5月の土曜日、そう思える方が全国から弊社の講習に集まってくださったことが、
とても嬉しかったです。
参加してくださったみなさま、本当にありがとうございました!深いグループワークでしたね。
レポートを作成しながら、今回の学びをご自身の技能向上に活かしていただければ幸いです。
またみなさんとお会いできる日を、楽しみにしております。
夏には対面講座でお会いできたらいいな。
それでは、また。
